農業排水の現状
農地から排水路へ流さないことが肝要であることから、各農家がそれを営農上実践するよう啓発活動等を繰り広げているが、水質改善が見られる状況にはほど遠く、むしろ悪化の方向に向かっている。
目 的
県が造成した循環かんがい施設の更なる有効活用を図り、推進協議会の活動を通じて農家や集落に対して農業排水対策への啓発を行い、地域ぐるみで水質改善に取り組む。
事業内容
平成19年に整備した除塵機で、流下してくる刈り草、藻、ゴミ等を除去し、細かい藻等は人海戦術で日夜除去を続けながらリサイクル水量を増加させ、琵琶湖の水質改善を図っている。
第一に無駄水、濁水を農地から排水しないことが肝要であることから、今後は各農家や集落に対してより一層実践に向けて啓発活動等を強力に繰り広げていく。
また、用水ブロック毎に使用水量が把握できるため節水のPRをすると共に、使用水量が少なければ揚水経費(揚水費賦課金)も少なくなるという認識を各農家に浸透させていく。
事業関係写真
左図:除塵機によって排水路に流れるゴミや、草刈によって流れてきた草を引き上げる。
右図:引き上げられたゴミなどの撤去作業。
左図:排水路から矢印の方向に向かって、農業排水を含む水を第1段吸水槽に取り込み、再度ポンプアップしている。
右図:リサイクルする水の濁度の測定作業